その検討にあたって、まずは医学書院の看護過程シリーズの強みと弱点を、教科書として指定されている分野とそうではない分野の両方から考察してください。
医学書院の看護過程シリーズの教科書としての指定されている分野で強みとして挙げられるものは、プロセスに関する理解を深めることができる点です。本シリーズでは、看護の過程を理解するために重要なコンセプトを明確に示し、効果的な対処戦略を明快に説明しています。また、病院や施設内の現場をイメージしながら実践的な専門性を獲得し、また実践的な学習を行うヒントを提供しています。また、本シリーズのその他の分野の強みとしては、情報の内容の充実です。豊富な図版や表を用いて、複雑な情報量をより分かりやすく伝えています。
一方、本シリーズ教科書として指定されていない分野での弱点としては、看護の計画的なアプローチと適切なサービスプロバイダーとの関係を充分に取り扱っていない点が挙げられます。より実践的なアプローチを提起するには、実際の状況を扱うには不十分です。また、複雑な看護の指導に関しても、適切なプロバイダーとの理解を検証した学習システムを提供していないため、より適切な学習を行うことができません。
考慮しているのが老年のものだけであることを踏まえると、本シリーズは老年看護の専門的な学習に適した教科書であると言えます。これは、本シリーズが、実践的な学習を行うためのヒントを提供し、老年者を対象とした適切なサービスプロバイダーとの関係を充分に取り扱っているからです。したがって、本シリーズを購入を検討することをお勧めします。