ANSIとASCIIは、文字のエンコーディング方式を指す用語ですが、厳密には異なるものです。
ASCII(American Standard Code for Information Interchange)は、文字や制御文字を表現するための7ビットのエンコーディング規格です。最初に制定されたASCIIは128キャラクターをカバーしており、後に拡張ASCIIと呼ばれる8ビットのバリエーションも登場しました。
一方、ANSI(American National Standards Institute)はアメリカ国内の標準化団体であり、文字コードに関連するさまざまな標準を策定しています。しかし、ANSI自体は文字エンコーディング方式を指定していないため、ANSIが具体的にどのエンコーディング方式を指しているかは、コンテキストによって異なります。
Windowsのメモ帳(Notepad)で「ANSIとして保存」というオプションを選択する場合、実際にはWindows-1252と呼ばれるエンコーディング方式で保存されます。これはASCIIの拡張版であり、さらに多くの文字をカバーしています。
要するに、ANSIとASCIIは似ていますが、厳密には異なる概念です。しばしば混同されることもありますが、注意が必要です。