RAID1では、データは最低2つのディスクに複製されるため、1つのディスクが故障してもデータは安全です。ただし、デバイス名が再起動時にずれる場合、RAIDが正常に動作しない可能性があります。
デバイス名が再起動時にずれてしまう主な原因は、ディスクの接続順序やデバイスドライバの問題です。この問題に直面した場合、以下の対策方法があります。
1. ユニークな識別子を使用する: デバイス名に代わりにユニークな識別子(UUIDやラベル)を使用することで、デバイスのずれに影響されずにRAIDを再構築することができます。
2. mdadm.confファイルの設定: デバイス名のずれを回避するために、mdadm.confファイルを利用してRAIDデバイスを指定し、再起動時に正しいデバイスをマップすることができます。
3. スクリプトの作成: デバイス名のずれを検出してRAIDを再構築するスクリプトを作成することも有効です。このスクリプトは、デバイス名の変更を検知して自動的にRAIDを再構築する役割を果たします。
ただし、以上の方法でも完全な保証はできません。デバイス名のずれが発生しないようにするためには、ハードウェアレベルでの対策も検討する必要があります。ポート番号を固定し、接続されるデバイスの順序を一定にすることで、デバイス名のずれを最小限に抑えることができます。
全体として、RAID1の使用はデータの冗長性を高めるために依然有効ですが、デバイス名のずれの問題には注意する必要があります。適切な対策を講じることで、データの安全性を確保することができます。