TCPを使用する際、ARP(Address Resolution Protocol)はIPアドレスからMACアドレスに対応付けるために使用されます。具体的には、ARPは通信を行う前に、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの間のMACアドレスの対応関係を解決するために使用されます。
しかし、SYNパケットの送信時にARPが行われるかどうかは、ネットワークの状況に依存します。通常の場合、宛先IPアドレスのMACアドレスが既知であれば、ARPを行う必要はありません。この場合、送信元はARPキャッシュ(ARPテーブル)を検索して、宛先MACアドレスを見つけることができます。
ただし、ARPキャッシュに対応する宛先MACアドレスが見つからない場合、ARPリクエストがブロードキャストされます。このブロードキャストに対して、宛先IPアドレスに対応するMACアドレスを持つホストが応答することによって、ARPテーブルが更新されます。その後、送信元は正しいMACアドレスにアドレス変更して通信を開始します。
したがって、ARPが行われるかどうかは、送信元のARPキャッシュに対応する宛先MACアドレスがあるかどうかに依存します。ARPキャッシュがない場合、SYNパケットの送信時にARPが行われる可能性があります。