ガソリンは、霧状にすると気化する性質を持っています。霧状にすることで、表面積が増えて蒸発しやすくなります。軽油も同様に霧状にすることで気化しますが、ガソリンほど速く気化しない場合もあります。
風上から炭塵や軽油の霧を流し、火を付けると、粉塵爆発が起こる可能性があります。粉塵爆発とは、可燃性物質である炭塵や霧が閾値を超える濃度と空気と混ざり、点火源がある場合に発生する爆発です。このような状況は非常に危険であり、注意が必要です。
また、炭塵や軽油の霧の燃焼によって無酸素空気が大量に発生することはありません。空気中の酸素は一定量しか存在せず、燃焼によって酸素が消費されるため、無酸素空気が大量に発生することはありません。燃焼が起きると空気中の酸素濃度が低下し、場合によっては酸素不足が起こることもありますので、換気などの対策が必要です。ただし、粉塵爆発によって燃焼が大規模に広がると、酸素の消費によって一時的に酸素濃度が低下することがあります。